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日弁連臨時総会

自分の所属する組織の恥を晒すことになるが、憤りを感じる。

日弁連総会で、弁護士会側が、委任者に無断で、受任者氏名を書き換えていたとのこと。
(Aさんが、「Xさんに委任します」としていたのを、
Aさん以外の人が「Yさんに委任します」と
勝手に書き換えたということ)。

今回、賛否が分かれる決議があり、上の例でいうとXさんは、反対の意思を表明して
委任状を集めていたが、賛成派と思われるYさんに委任すると書き換えられていた。

弁護士会側は、「事務的ミス」と言っており、故意なのか事務的ミスなのかは
定かではないが、X弁護士が集めた18通の委任状のうち、3通に書き換えが
あったのに、残りの委任状は確認することもなく、決議を進めた。
(X弁護士が書き換え後の原本を確認して発覚した。)

昨日の議事録はまだ公表されていないが、
昨年同時期にあった臨時総会は、本人出席823人、代理出席1万3046人
(逆ではない)のだから、統計的に18通中3通が書き換えられていれば、
賛否に大きな影響を及ぼすことは明らかである。

委任した人(上の例でいうとAさん)ではなく弁護士会側が書き換えた時点で
問題外だが、3通の書き換えが判明した以上、
最低でも中断して他に書き換えがないか確認するべきであった。
書き換えの疑義があった時点で全ての委任状を確認することもせず、
決議を推し進めるやり方は絶対に納得いかない。

仮に納得がいかないことでも組織の決定に従わなければならない根拠は、
①「手続の適正さ」と、②「多数決」であり(要するに民主主義)、
この両方が担保できない中で
決めてしまうことが、法律家として胸を張って正当と言えるのか。

この事件は、大げさではなく弁護士会の終わりの始まりになってしまう気がする。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170303-00000142-jij-soci

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ながさき福祉事業協同組合例会

2月22日に、当事務所が顧問をさせていただいている、
ながさき福祉事業協同組合の例会に参加しました。

ながさき福祉事業協同組合のHP

同組合は、小規模介護事業者や生活関連事業者が協力して、
経営強化を図ったり、他事業との連携を図ることを目的として
設立された組織です。

毎月1回開催されている例会ですが、
組合としての色々な事業への取り組み、
組合加入者の事業紹介など、
色々な報告がなされており、
とても有意義な組合だなと思っております。

興味のある方はHPを見てみてください。

古賀友一郎先生との意見交換会

12月10日 日本弁護士政治連盟長崎支部と
自由民主党・参議院議員古賀雄一郎先生との
意見交換会を開催しました。

意見交換会のテーマは、法曹養成や司法修習生に対する
手当の問題が中心でした。

日本弁護士政治連盟長崎支部の副幹事長をしており、
また、弁護士会でも司法修習生に対する経済的支援について
活動をしているため、現状等について報告をさせていただきました。

現在、司法修習生(司法試験を受かった後の約1年間の研修生)は、
給料等をもらうことなく、平日の朝9時から夕方5時まで
研修をしております。

ただ、司法を担う裁判官・検察官・弁護士の卵を育てるのに、
平日フルタイムで拘束をして、何ら金銭的な手当てもなくて
良いはずはないと考えております。
(実際、5年前までは給料が出ておりました。)

①司法試験を受けるためには原則として法科大学院を
卒業する必要があり、在学中の奨学金負担が
数百万円に及ぶ人も多い、
②司法試験合格者が増え、競争が激化していく、
③研修中に給料が出ない(申請すれば国から月額23万円の
貸与が受けられますが、これは返済する必要のあるものです。)
というのでは、優秀な人材が司法試験を目指さなくなっております。

また、研修中に給料が出ないというのでは、
国が健全な三権の一翼を育成する義務を
放棄しているといわざるを得ません。

再度、速やかに司法修習生に対する経済的支援がなされることを
目指して、活動をしております。

ドリームプランプレゼンテーション

11月27日 ドリームプランプレゼンテーション(ドリプラ)の
コメンテーターをしてきました。

ドリプラについては、以下のURLにリンクを貼りましたが、
「夢の事業」を語り、これをきっかけとして
実際に新たな事業を進めていく場です。

私は、農家出身の行政書士の方が、耕作放棄地を活用して
農地の承継や農業者への農業経営支援を行うという
ビジョンについて、コメントをさせていただきました。

相続でも、耕作放棄地を誰が相続するかで揉める
ケースは多いです。
耕作放棄地も財産ではありますが、
もらっても、近くに住んでいるわけでもないし、管理が大変
ということで、誰も貰い手がおらず、仕方なく
善意で誰かが名義上引き継ぐということが多いです。

ただ、行政書士の先生が農地活用を積極的に
進めていってくれれば、そういった状況も
変わってくるのではないかというコメントを
させてもらいました。

私も、弁護士として、
他士業の方とも連携をしてこういった問題に
取り組んでいきたいと思います。


ドリプラURL
http://drepla.com/

ドリプラ長崎URL
http://dp-nagasaki.com/

若手弁護士のための独立開業支援セミナーIN福岡

10月29日に、福岡で、若手弁護士のための独立開業セミナーに
パネリストとして参加してきました。

弁護士業界も、合格者数の増加、事件数の減少などで、
独立をしたり、独立後に安定した経営をすることが
難しい状況になってきています。

今回は、近いうちに独立したいという人が
多く参加し下さり、自分の独立前の不安な気持ちが
思い出されてきました。

自分もほかの弁護士の話を聞いて、
個別の部分では、なるほどなーと
思う部分も多かったです。

上手くいっている人は、
結局同じ結論にたどり着いているんだということも
再確認しました。

①営業スタイルは色々と語られているが、
自分に合うやり方でやっていかないと
長続きしないし上手くいかない

②弁護士は行き着くところ職人芸なので、
事務所経営の一番の王道は、
目の前の事件や依頼者に丁寧に対応することである

③事務所経営を最低限維持するためには、
売上管理よりも支出(経費)管理である

上手くいっている方々は、
以上のような至って当然のことを
高いレベルで求めているんだなーというのが
正直なところで、久々にいい刺激を受けました。